2018年6月21日木曜日

塗り重ねていくこと

テスト真最中の中学もありますが、ある生徒が「テスト範囲が短くなった!」と喜んでいました。多くの中高生が「試験範囲だけを勉強しよう」という姿勢でテスト勉強をしていますが、試験範囲を勉強することは当たり前ですよね。しかし英語に関しては「一部だけ」を切り取って勉強しているうちは、いつまでも身についていきません。僕がそうだったのですが、ギリギリ範囲に絞りこんで、そこだけを学習し、しかも「理解」せずに無理矢理「覚える」ということをしていたので、英語の学習については本当に苦しんでいた思い出があります。「無理矢理覚える」ということで何とか試験は乗り越えられますが、結局何も残らないまま終わってしまい、次の試験がすぐやってきます。次の定期テストでは再び「ゼロ」から始めなくてはいけません。このような悪循環を抜け出すには「一部だけ」を切り取った学習は見直す必要がありますよね。その解決策の一つとして、僕はいつも学習とは漆(うるし)塗のように「何度も塗り重ねていく」ことで身についていくものだと言っています。簡単なことで、具体的には一度やった学習内容を何回も何回も繰り返しやるだけです。何回も繰り返し重ねていくことで、「厚み」が出ます。塗り重ねてできた「厚み」はちょっとのことでは失われません。これは勉強に限らず、例えば先日W杯コロンビア戦の香川選手のPK。彼のインタビューでは「キーパーの反応を遅らせるように練習を重ねてきた」と言っていましたが、まさにこれですよね。何度も繰り返し塗り重ねていくことは、地味でつまらないことかもしれません。しかし、何度も繰り返し「塗り重ねる」ということを実践した人だけが、簡単に失われない「厚み」というものを手にすることができるのだろうと思っています。どうせ勉強をするなら、「目の前の試験」だけを見るのではなく、「未来において実際に使える英語」というものも視野に入れてみてもいいかもしれないですね。


※今回の算数パズルでは折り紙を重ねてみました()


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