2018年5月17日木曜日
脳の成長とは
「頭がよくなりたい。賢くなりたい。」生徒の皆さんはよくこれを口にします。ではどうすれば、頭がよくなり、賢くなるのでしょうか。人間の体は細胞でできています。その数は約60兆個といわれています。では頭(脳)にはどれくらいの細胞があるでしょうか。その数は数千億個といわれています。体の細胞は一つ一つが独立して存在していますが、脳の細胞(神経細胞)はいくつかの細胞とつながっています。このつながりが神経回路と呼ばれ、非常に大切な部分になります。人は体の成長とともに脳も成長します、といっても脳の場合は細胞の数が増えるわけではありません。これは子どもも大人も同じです。では脳の成長とはなんでしょうか?一つ一つの細胞のつながりが有効につながっていくかどうかなんです。自分にとって不必要な情報はこのつながりの中から消去されます。(これが覚えられない、思い出せないということです。)神経細胞のつながりは、記憶しようとしたり、考えたり、思考したり、すればするほど強化されます。このことが脳を成長させます。テストで、ちゃんと勉強したはずのことが思い出さず、「ここまで出ているのに・・・」という悔しい思いをした経験はあるかと思います。覚えた情報をうまく引き出せなかったからです。つまり忘れたわけです。忘れないための基本は何回も書くことです。書いて、書いて、書いて…。人間には五感が備わっているので、可能な限り五感を用いる方が脳を活性化できます。五感から言えば書いて覚えるという行為は視覚と触覚を用います。参考書を見るのが視覚、ペンを動かすのが触覚にあたります。また書いて覚えることで、身体で覚える「手続き的記憶」にもなりやすいと言えます。例えば、英単語を何度も書いていたら、腕が覚えてしまったということはないでしょうか。身体が覚えてしまうのです。このように、問題を解いたり、本を読んだりしているときは「脳」はフル回転しています。頭の中でいろいろと想像しているので「脳」のあちこちを刺激しています。このときまさに「脳」は成長しています。テレビやゲームは一方的に情報を受け取るもので、思考を停止させます。考えたり、覚えたり、脳は使えば使うほど成長します。逆に使わなければ退化していきます。特に10代の小学生、中学生、高校生と最も脳が成長するときです。くれぐれも脳の細胞(神経細胞)を孤立させないようにしましょう。
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