2017年12月3日日曜日
文章の読み書き
先日、小論文と面接で志望校合格を勝ち取ってくれた生徒に「勝因は何?」と聞くと、「小論文ですかね。小論文は慣れで、練習すれば書けるようになるものです。」と話してくれました。文章の読み書きについてどうすれば得意になるのか、ここが誰もが難しいと感じておられる部分だと思います。皆さんの志望校の入試でも小論文を学校によっては課せられているところもあるでしょう。正直、私自身小さい頃から本を読むことは苦手だったこともあり、文章の読み書きについては本当に苦労しました。しかし、苦手ではなくなったのは、結論から言うと彼の言うように読む・書くについては「数をこなして書いていく」しかないと思います。まずは教科書から、これはうまくなくてもいいので音読できれば最高です。教科書が嫌なら、好きな漫画でもいいと思います。嫌なことや興味のないことは何をやっても身になりませんし、漫画やアニメから日本語を勉強している外国人はたくさんいます。そうして数をこなしているうちにだんだんと「空気が読める」ようになってくるはずだと思います。次に文章を書くことですが、まず何かを書いてみないことには始まりません。私が最初に意識して書いたのは、小さい頃に「あそひにいてきます」といった置手紙です。濁点も小さな「つ」も抜けていましたが、意味は伝わりました。文章を書くということは人に何かを伝えたいという衝動から始まります。こうやって毎月のコラムを書かせていただいているのもそうですね。「なんでもいいから自由に書いてごらん」では設定が漠然としすぎていて、生徒には難しすぎると思います。そこである程度上手く条件を設定してあげることが大切です。例えば、小学校の授業で記憶に残っているのが、「どこで」「だれが」「何と・何で・誰と」「何をした」というのをそれぞれ書いて読みあうということも今から考えると工夫された授業だったなぁと思います。今を生きる子どもたちは特に、SNSを使いこなすために、短い言葉で的確に伝えないといけないので、昔の子ども以上に書くことについて重要なはずです。スタンプに頼っていてはいつまでたっても書く力はつきませんよ。
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