たて、よこ、ななめ、どの線に沿って足してもその合計が同じような方陣のことを「魔法陣」といいます。魔法陣はパズル的な要素が強く、挑戦しているうちに計算が理解でき、計算力も自然に高めることができるので、計算が苦手な子にとって、とてもよい教材だと言えます。勘でもある程度解くことはできますが、それでは考えていることになりません。解き方を教えるのもいいですが、僕はこういった問題はできるだけどうやったら生徒の頭が動き続けるようになるかを考えて指導にあたっています。例えばどこか端っこの数字を決めてしまえばどうなるか。こう考えて他の数字を置いてみるもの立派に試行錯誤です。「各行各列の和が15になるのは、なぜ?」「真ん中の数が5でなければならないのは、なぜ?」何らかの見通しを立てて、試行錯誤しながら考えていく、これは算数に限らず、いわゆる理系科目全般に共通する考え方です。算数を通じて考える力を身に付けた人は、同じ理系科目の理科も自然とわかるようになります。理科で学ぶ項目、例えばてこ、滑車、ばね、浮力、電気などは、考える力をつけるための良い材料となります。もちろん基礎的な知識はいくつか覚える必要がありますが、それさえマスターしてしまえば、あとは考えればわかる、考える力をしっかり養っておけば、小学校はもちろん、中学校、高校と進んでも、理系科目は得意科目となるはずです。また、「間違えること」も大切だと思っています。同じ問題でも「何が何だか全くわからない」と「ここがわからない」では雲泥の差があります。どこに目をつけたかというのは考える上で大きなポイントになるのです。わからないからすぐにポイしてしまうのではなく、何がおかしいのかを見つめ直し、たたき台として生かそうとすることが良い試行錯誤となり、考える力が養われると思います。「わかる」というのは「そうであるもの」と「そうでないもの」の境界が見えることで初めて成り立つものです。間違えるからこそ、正しい答えの理解が深まります。皆さん、いっぱい間違えていきましょう笑
2018年4月14日土曜日
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