2017年4月21日金曜日
1日170分
「1日170分」。実はこの数字は高校生のスマホでのネット利用時間。最近の調査によると高校生のスマホ保有者は、高校生全体の9割をこえると言われています。ところで、そのネット利用時間で何をやっているのか。最も多いのがLineやFacebookなどのSNSで続いて動画閲覧、スマホゲームとなっています。節度を持ってスマホを利用し、勉学に利用しているというよりは、むしろ遊びに近い利用でスマホに依存しているような印象を受けます。学生がスマホ依存に陥る理由として日々の生活での達成目標がないために、スマホの中に刺激を求めて延々と触り続けてしまうことが多いように感じます。学業における計画、人生でやってみたいこと、生活での達成目標がないことが、だらだらと依存してしまう一因になることは否めません。自分が将来どんな大人になりたいかといった人生計画、そこまでの大きな夢ではなくとも勉強がわかるようになって面白い、今は部活動にのめり込んでいる、習い事が楽しいといった日々の中で打ち込めるものを持っていれば依存に向かわないのかもしれません。使い方さえ間違わなければスマホは非常に便利で、多くのもの事や知識にアクセスできることができる、かつてない発明です。また、中には利用している子ども自身が本当は学習の妨げになっていることに気づいていたり、自分の好きなことを邪魔されるのでやめたいと思っていることもあるでしょう。友達の手前辞められない状態になっていることもあるでしょう。こういった場合は先生や保護者が悪役を買い、ルールつくってスマホを取り上げたり、利用を制限したりすることで、ホッとする子どもは必ずいるはずです。Iphoneの生みの親、スティーブジョブズも家庭ではスマホの利用を一切禁止して、家族のコミュニケーションの時間を大切していたといわれています。キッチンのテーブルで夕食をとり、歴史などの様々なトピックについて話し合ったそうです。家庭でのルール作り、リスク教育、子どもたちだけの問題ではありません。大人も一緒になって家族ぐるみで考えることは、便利なスマホと上手に付き合っていくことにもつながるとは思いませんか。
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