いまさらながら超人気ドラマであった「半沢直樹」の原作の「オレたちバブル入行組」を読んでみました。ざっくり要約すると、ムカつく奴を、合法的な手でたたきのめすという内容です。ムカつく上司、ムカつく取引先、主人公をハメようとするのですが、それを跳ね返して復讐をする。魅力的な謎で興味を引っ張り、勧善懲悪的ストーリーでのめり込んでしまいます。徹底的な悪党退治とほんの少しの情を残し、大どんでん返しで絞める。面白いわけです。ドラマを見たからというのもありますが、楽しくハラハラ読める要素がこれでもかと入っています。あの有名なフレーズ「やられたらやりかえす倍返しだ!」というのが小説には終盤に1回しか出てこなかったのですが、ドラマではそのイメージが強いですよね。そもそもこの「倍返し」というのもなんだか後ろ向きなような気もします。復讐している暇があったら、何か新しい価値を生み出せばいいのに。「クソ上司」がいるような職場から離れればもっと人生楽しくなりますよ。そんな無粋なことを読みながら思っていました。まぁ会社を辞めれば物語にはなりませんよね笑。昔はそうゆう時代だったんだなぁ、と、新鮮な感慨に浸ることができました。著者の池井戸潤さんは、元銀行員というこもありかなり内部に精通していると思わせる文章です。
「オレたち花のバブル組」「ロスジェネの逆襲」も読んでみたいと思います。ドラマももう一度みてみようかな…。
2016年10月12日水曜日
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