先日英語のS先生が「文章に句読点を打つ練習をしようと…」とおっしゃられていたのを思い出して、数式も「文の一部」と授業でもお話しをしてみました。数式混じりの文章が、数式で終わる場合には、その末尾にピリオド「.」を打つ。式と式の間にカンマ「,」を打つのも同じ理由です。これは皆がノートを手書きで作る場合にも、是非取り入れてほしいと思います。「点」や「丸」を疎かにしないのが、文章作りの正統ですね。また、計算が長くなった場合には式を上下に、「=」を基準にして並べて書くのが正式な書き方です。
例えば
2+10=3+9=4+8=6+6=12
などと横に並べて書くのではなく、
2+10=3+9
=4+8
=6+6
=12
とします。何故このような書き方をするかは、実際に長い計算をやってみれば、ただちに解ると思いますが…。計算間違いを犯す可能性を格段に下がります。高校生に特に多いですが、試験の答案で、解答欄に式だけを延々と書く人が多いですが、これはあまり誉められたものではないですね。初めに述べたように、「数式は文章の一部」であり、逆に文章も式で表現し難い部分を補うものだと思います。すなわち、相補的な関係にあるから、もっともっと積極的に活用すべきです。一番ダメな例でいうと、自分で適当に文字を決めて、勝手に計算を進める類の答案です。中2の連立方程式の文章問題を教えているときにも言っていましたが、採点者にはその文字や記号が、何を表しているか全く分からないので、僅かの誤りでも採点不可能になってしまいます。使用する文字の説明や、式変形の一寸した省略などを、簡単に書き加えておけば、少々計算間違いをしていても、採点者は論理の流れを見失わないで、意外と各部分に得点が配当されるはずです。そして、何よりも自分が、より容易に計算が確かめられるので、最終結果に至るまでの所要時間を短縮することができるのです。
0 件のコメント:
コメントを投稿