2015年4月16日木曜日

2020年、センター試験廃止

新学年が始まり、高校3年生向けにセンター試験対策の数学の講義をしていますissieです。このセンター試験なのですが2020年度(現在の中学1年生が高校3年生になる年)から「大学入学希望者学力評価テスト」という新たな試験に変わります。では一体何がどうかわるのでしょうか。まずは現在のセンター試験ですが、解答は全てマークシート、英語においては読む・聞くのリスニング試験を課され、回数は原則1回です。新しい試験はというと解答はマークシートに加え、答えを自分で書く「記述式」も取り入れられます。次に英語ですが、読む・聞くに加え、話すなど民間のテストを活用することも検討されています。また試験の回数は年に複数回実施されます。(高校2年生から受験可)。そのうち最もいい成績を志望大学に提出します。新しい試験を1次とし、各大学による独自の2次試験を行うといったイメージですね。受験生にとっては「1回で失敗する人もいるので、何回もやった方が救われる人もいるのでいいと思います。」「より思考力とかが試される試験の方が全体的に学力向上につながる」などの声も。では何故センター試験を変えるのでしょうか。それは「高校教育の質保証」という面が大きいと思います。「基礎的・基本的な知識・技能や、課題解決に必要な思考力・判断力・表現力が劣ってきた」といわれています。それだけに生徒の学力低下は深刻です。まずは絶対的な勉強時間の減少です。ベネッセの調査によれば、高校生の平日の学習時間はここ数年、大きく減少。特に偏差値5055の中間層が1990年の112.1分から2006年には60.3分へと、半分近く落ちているそうです。しかし、そうした「勉強しない」日本の高校生でも、数年前より、大学には難なく入れることができます。少子化が進む一方、大学の数が増え、入試が「広き門」となっているからです。所謂「全入」時代ですね。いまや希望者10人のうち9人が大学に入れるとまで言われています。また選抜方法も大きく変わっています。特に私立大の場合、推薦入試、AO入試の割合が増えており、半分超が学力テストを受けていないという大学も。センター試験の是非を問う以前に、そもそも学力不問で入学する生徒が半分を超えているのです。もはや大学にとって、進学志望の高校生は「お客様」の位置づけとなっています。ただし、入学後一般入試組に比べて推薦組はついていけず中退するといった事例が相次いでいますが…。以上よりのことより新しいテストは平均60%が獲れる前提で作成されたセンター試験のような足切りというよりも、中程度レベルの生徒の学力を全体的に底上げするという目的の方が大きいような気がします。逆にいえば成績上位の生徒は1回受ければよく、学校に来る必要がなくなるかもしれません。場合によっては、飛び級や高校の早期卒業なども将来は想定されます。また中高一貫校の生徒は有利でしょうし、中高一貫校でない生徒は高校2年から受験できるレベルまでいかに早くもっていけるかが勝負ですね。混迷する大学入試。センター試験見直しの背景には、若者の学力低下という根深いテーマが横たわっていて、短期間で解決する問題ではなさそうです。

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