2015年3月26日木曜日
北陸新幹線
3/14に開通した北陸新幹線新型車両E7系。私も近々乗りたいと思っているのですが…。今回は、新型車両E7系「かがやき」について紹介してみましょう。友人に聞くと全席分の電源コンセントが設置されているとのことです。これは新幹線では初めてのこと。そこに
「AC100V 60Hz 2A」の表記があるのですが、やはり長野や北陸を走るから60Hzか・・・とそうは簡単にはいきません。日本で供給されている電力は東日本が50Hzで西日本は60Hzとなっており、長野新幹線はその両方を通るので車両はそのどちらの周波数に対応できなくてはならないのです。他の新幹線では途中の周波数の切り替えはありません。山陽・九州は60Hz、東北・上越は50Hzです。東海道新幹線は50Hz区間も走りますが、新幹線には周波数変換所を経て60Hzに統一して給電されています。したがって長野新幹線「あさま」の車両E2系は、新幹線で唯一周波数切り替えに対応したハイテク車両だったのです。周波数の切り替え区間は軽井沢-佐久平間にあるそうで、東京側の50Hzと長野側の60Hzの両方から絶縁された区間を設けて、列車全体がその区間に入った瞬間に周波数を切り替えるのだそうです。しかも、その間も車両のモーターは高速で回転を続け、乗客には周波数切り替えを全く感じさせません。すごい技術ですね。ところがこれが北陸新幹線となって金沢まで行くとなると事態はもっと複雑になります。新潟は東北電力管内のため上越妙高-糸魚川間で再度50Hzに切り替わり、富山、石川は北陸電力管内のため糸魚川-黒部宇奈月温泉間で再度60Hzに切り替わります。つまり新型車両E7系は東京から金沢まで行く途中で50Hz-60Hz-50Hz-60Hzと3回もの周波数切り替えに耐えられかつ、どの座席でもAC100V60Hzの電源を使うことができるハイテク車両なのです。
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