2018年5月24日木曜日

破壊と分解



これは何の道具かわかりますか?皆さんのファイルノートにはさんでいるプリントに穴開ける道具でルーズリーフパンチ「グリッサー」と呼ばれる文房具です。当塾で10年以上も使用しているものですが、先日僕が使用しているときにスライダーの部分が中で外れてしてしまいました。このままでは使い物にならない状態なので、とりあえず「分解」して直そうと試みることに…。注意していただきたいのが、「破壊」と「分解」はモノをバラバラにするという意味では同じですが、「破壊」は元の形がわからなくなります。一方「分解」は一つ一つの部品に分け、部品の意味を理解する。そしてもう一度組み立てることもできます。今回の僕の場合は「破壊」ではなく「分解」です笑。この「グリッサー」ですが連続ロット刃を波状に押し下げて軽い力で一気に穴をあける仕組みなのですが、こうやって分解してみないと気付かないことってたくさんあります。しかし、実際には身近なものといってもその多くがブラックボックス化されており、簡単に分解できないものや分解できても複雑すぎて仕組みが分からないものが多いですね。その為、「分解=壊すこと-してはいけない。モノは使えることができればよく、仕組みを理解する必要はない」と考えてしまう子供たちが多いと思います。是非、中を開けて不思議に思う意識や中を開けてみたいという好奇心を持ってもらえたらと思います。さて、今回スライダーの部分が中で外れていたのは中に蓄積されたゴミが原因でつっかかりが生まれ、固くなっていたからですが、ゴミを取り除き、CRC(潤滑油)をさして組み立てるとまた購入時のときのように滑らかに穴をあけることができるようになりました。この例のように勉強を頑張っているのに成績が上がらないは必ず原因があるはずです。このまま成績が上がらないと思っていませんか。そういうときは「分解」してみることをお勧めします。数学で例えるなら分数計算ができますか?通分は?約分は?以前書きましたができるだけ細かい要素に「分解」すれば意外と簡単に自分が躓いている部分(原因)が見えてくるはずです。来週から生徒と講師の個人面談が始まります。僕たちシードゼミスタッフは潤滑油になりますので、是非悩みを打ち明けてみてください。

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