ますます加速化する英語教育の低年齢化。小学3、4年では必修化、小学5・6年では教科化されることは決定していますし、近い将来、最低限の英会話ができるというのが常識という世界がやってくるのは間違いなさそうです。最近、小学校の現場の先生とお話する機会があり、「日本人が英語で学ぶ上で最も苦手とするものが、【コミュニケーション力】です。何となくでも通じ合えることが大切です。」とお聞きしました。これを聞いて思い出したのが「世界の果てまでいってQ」の出川哲郎さんのコーナー「はじめてのおつかい」。僕も大好きなコーナーで、ご存じの方もおられるかと思いますが、出川哲郎さんが海外へ行き、英語だけで目的地にたどり着けるかという人気コーナーとなっています。どの教材でも言われていますが、日本人が英語を話せない理由は「使う機会がない」ことにあります。しかし、彼はカタコトの英語で目的地に辿りついてしまいます。何故こんなことができるのでしょうか。テレビの企画というのもあり、抱かれたくない芸能人、嫌いな芸能人の上位をキープしていますが、彼の「英語の内容ではない!話そうとする姿勢や勇気が大切なんだ!」といった積極的な姿勢は見習うべきものがあります。例えば、先月に放送された「はじめてのおつかいinバンクーバー」でのミッション、「科学博物館で一番人気の臓器のぬいぐるみ買え」では、科学博物館【Science Museum】を彼は道行く人に「ドゥユーノー…」「ビーカーミュージアム?」「フラスコミュージアム?」「スポイトミュージアム?」から始まり、「アインシュタインミュージアム?」「ニュートンミュージアム?」挙句の果てに「ピタゴラスの定理ミュージアム?」などの酷い英語を披露し、彼の中の科学に関係があるものを全て使い全力でアプローチして、目的地の【Science Museum】にたどり着くわけですが、ここに重要なポイントがあると思っています。まずは「自分の知っている単語をどんどん使う」こと。英語を勉強していくと、どうしても「どう文章を作れば伝わるのか?」「この文法って正しいのかな?」などと考えてしまいます。そんな不安や難しい考えはいったん全部取っ払ってしまうことが大切なんですね。そしてどんどん単語を覚えていくことが英語をマスターする上で重要で、「単語さえ分かれば伝わることがある」という彼の持論は分からなくはありません。これぞ今求められている「話せる英語」なのかなぁと思ったりもします。もう1つは誰かにものを尋ねることに決して躊躇しないこと。これは同じ日本人として学ぶべき姿勢と言えるのではないでしょうか。恥ずかしがり屋な日本人は知らない人にものを尋ねる際、立ち止まってしまいますよね。彼は知らない土地で言葉も習慣も違う人たちに向かって躊躇なく話しかけています。まさに、情熱と行動力をもって人種や言葉を超えてコミュニケーションが可能という事を証明しているような気がします。恥ずかしさ・間違いを恐れてしまうことを打ち破る点について「出川イングリッシュ(初めて知りましたが、こう呼ばれているらしい…)」は最高の教材だと思います。ふとこんなことを思いながら爆笑しながら見ているissieでした。
2017年9月11日月曜日
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