2016年8月30日火曜日
安定の数字「3」とは
ことわざや言葉には「3」のつくものがたくさんあるのをご存知でしょうか?ある生徒のことわざを覚えるという今年の夏休みの課題で思い出しましたが、「石の上にも三年」「早起きは三文の得」「三度目の正直」「三人寄れば文殊の知恵」「三種の神器」等々…。「御三家」「世界三大○○」のように3つをひとくくりにするのもそうですね。他にもあります。結婚式のときに行う「三々九度」京都にあるお堂は「三十三間堂」東京タワーの高さは333m。なぜこんなにも「三」が多いのでしょうか。理由は「陰陽思想」の影響が大きいと言われています。奇数が「陽」、偶数が「陰」であり、奇数を尊び偶数を嫌うという傾向があると言われています。「1」は最初の奇数として申請なものであり特別。「2」や「4」など、割り切れる数は「対立」を予感させます。「3」はもっとも区切りがよく「安定」を表すものだと思われてきたのです。大昔、数の概念があやふやだったころ、「3」は無限という概念に近かったそうです。古事記や日本書紀でも多くみられる数字となっていますし、3人の神様が出てきたり、神聖な鳥として描かれるヤタガラスの足が3本だったり。桃太郎の御供も三匹、浦島太郎が竜宮城にいたのも三年、三匹の子ブタ…なんだかおもしろいですね。僕たちの中にある「3はちょうどいい」という感覚は太古の昔から根付いているもののようですね。さて、皆さんの成績は「3」で満足せず、もちろん「4」「5」と上を目指して頑張ってほしいところです。
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