2016年5月18日水曜日

メモリーツリー(記憶の木)

100手先まで盤面を読み、無数の棋譜を正確に記憶すると言われている羽生名人ですが45歳の中年を迎えた今もなお、名人戦では衰えは感じさせない戦いです。ではどのようにして記憶力を維持しているのか気になりますよね。その秘訣は「法則性や連続性、継続性」にあるのだそうです。将棋の対局では感想戦というものがあります。これは対局後に相手と一緒に行う反省・検討のことですが、羽生名人は、正確に再現したり、棋譜を覚えたりできるのは、1手1手を記憶するのではなく、一連の手順や流れで理解しているからだと言います。好きな歌のサビを口ずさめば、自然とその先の歌詞が出てくるということと同じですね。単体で覚えているのではなく、「これの次はこれが来るから、その次はこうなるはず」「これがあるということは、その前にこれがなければおかしい」といった、法則性・連続性を踏まえて、一つ一つを記憶していくことが大切なのです。実は同じようなことでドラゴン桜でもおなじみの「メモリーツリー(記憶の木)」でも説明できます。(写真は理科の授業で実際に扱ったものです)。記憶は関連付けて(鎖のように連結させて)覚えることに尽きます。だから、羽生名人はコンピュータ並みの天才的な記憶力ではなく、記憶をつなぎ合わせる天才というわけですね。

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