各高校の入試説明会に回っていますが、多くの高校が共通されて使われる「アクティブラーニング」。以前にもブログで書きましたが、2020年に予定されている大学入試改革に対応するため、またその先にあるグローバル社会で力強く育っていくことをしっかりと見据えてコースやカリキュラムを組んでおられます。では一体「アクティブラーニング」とは何なのでしょうか。ざっくり言うと「受動的な学習から能動的な学習へ」。従来は先生が黒板に書いたものを生徒は板書し、家で覚えてくるといった感じでしたが、近年、ICT機器等を使い、できるだけ板書などをせず、生徒たちに議論などをさせ主体的に学ぶスタイルが増えてきています。さて、今の高校生に不足しているのは「主体性」「課題発見力」「実行力」と言われています。多くの現場の先生は「規律を守って人の話をよく聞くけれども、自分から進んで、課題を発見し行動する力が足りない」と感じられているようなので、講義形式で知識を学ぶだけでなく、少人数のグループで互いに教え合いながら問題の解き方を考えたり、生徒自身が学習内容をまとめて発表したりと能動的に知識を活用する授業スタイルにすることで、学習内容が定着しやすくなるだけでなく、学ぶ楽しさややる気を育むことができ、今各学校が変わり始めています。ある公立高校2年生の学校の数学の授業は「先生はほとんど授業をしない。生徒たちで解き方を教え合っている。そして代表が前で発表する。」というようなことを最近聞きました。「教える」は「解ける」よりも多くの知識と深い理解を必要とします。僕自身授業で問題を解いて説明してもらう(教えてもらう)ことを少し取り入れています。「生徒が行う授業」これが僕の理想です。
2015年9月9日水曜日
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