2018年3月30日金曜日
スモールステップ方式って何??
学習内容を小さな単位(スモールステップ)に分割して、小刻みに一つ一つ段階を踏んで教えた方が、教育効果が高いという学習理論の「スモールステップ方式」。最近大好きなお笑い数学教師のタカタ先生の講義の中でおっしゃられていますが、僕の授業でもこの方式を意識的に取り入れ、「できる(解ける)喜び」をたくさん感じてもらえるような工夫をしています。例えば、コンパスで円を描くときは、どんなステップが思いつきますか。①針と芯の長さをそろえる。②空中でコンパスを持たずにクルクル回す練習。③実際にコンパスをもって空中に浮かせて片手で持ってクルクル回す練習。④下敷きを敷かずにノートにきちんと穴が開くまで深く差す。⑤ノートを押さえてコンパスを時計の針の進む方向に回す。⑥反時計回りに戻す練習もしてみる。⑦慣れてきたら進行方向に対して鉛筆の部分が鋭角になるように少し倒しながら力を入れてかけるようにする。円を一つ描くにもたくさんのステップあるいは要因が考えられます。正直これだけ細分化しては面倒くさいですが、人は「できない」ことが続くとモチベーションが下がっていきます。この「スモールステップ方式」で段階的に難易度をあげて「できない」より「できる」体験を繰り返すことにより、学習モチベーションが高まっていくと思っています。「できた!」→「やろう」→「できた!」→「またやろう」と学習サイクルが早く回せるのがこの「スモールステップ方式」の魅力ですね。最近、息子が水泳の昇級テストに合格しボビングができるようになりましたが、水泳で例えるならボビングが出来なければ、息継ぎができませんし、息継ぎが出来ない限り、25mを泳ぎきることはそうとう難しいことになります。皆さんも、ものごとを「そこまでやるの?」ぐらい細かく段階を分解してみて下さい。一つ一つクリアしていけば確実に力はついているはずですよ。
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