2018年3月27日火曜日

未知の問題に遭遇したらどうする??

先日、ある生徒から予習していて分からない数学の問題はどうしたらいいのかと質問をうけました。もちろんすぐに諦めてしまっては「自分の頭で考える力」は養われません。逆に、1時間でも2時間でも時間をかけて考えていては試験が終わってしまいます。入試本番では「パッと解き方が思いつかない問題をどう切り崩すか」が勝負の分かれ目ですのでここをどう鍛えていくかが難しいところですね。僕はいつも全く手が出ない問題でも10~15分は粘ってみることをお勧めしています。この時間は「調べる時間」は別として、「自分の頭で考える時間」です。図を書く、式を立てる、代入して実験してみる、式の特徴を考える、図形的な特徴を考える等ですね。初めて見た問題に対して、自分が何ができるのかを確認しながら、できそうなことを出来るだけやってみる。そうすることで未知の問題に対する自分なりのアプローチ方法やカンみたいなものが養われていきます。また、予習はできるだけ授業前ギリギリに、復習はできるだけ授業後すぐにするのもポイントです。自分が予習段階での①その問題を理解するためにどんな作業をしたのか、またはしなかったのか②今までに知っているどんな問題や知識が頭に浮かんでいたのか③何を思いついたのか、または思いつかなかったのか④何をやろうとして行き詰ったのかといったことがなるべく記憶にある方がいいからです。その方が復習のときに次に同じような発想を必要とする問題に出くわしたときに、それを思いつくにはどこに着眼して、どのように考えたらいいかと自分の思考を整理し、意識化し易いからですね。「今できなかったことを、次できるようにする」この作業が「勉強」の全てです。O先生もよく言っていますが、多くの受験生は志望校に合格するだけの知識はすでに頭の中にあります。それが頭の中から取り出せないのです。試験時間の大部分が「やることがわからなくて、ただ悩んでいる時間」だったり、「その問題で必要のない作業をひたすらやっている時間」だったりするのです。そして試験が終わってから、「なんや、これやったら知ってたのに」とか、「あれ?何で思いつかへんかったんやろ…」となるのです。Inputも重要ですが、outputの訓練がより重要ですね。

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