「菜の花や 月は東に 日は西に」と詠んだ与謝蕪村が見た月は、どのような形をしていたと考えられるか。理由も含めて答えなさい。中3理科の教科書P254に取り上げられている問題です。知識だけでなく、それを活用する力が求められていることが良く分かる問題ですね。さて、国語などでも取り上げられるこの与謝蕪村の句ですが、光景を思い描けるでしょうか。まずこの句が詠まれた時間帯ですが、「日は西に」と述べられていることから太陽は東からのぼり西に沈むわけですから、「日没頃」ということになりますね。では、日没頃に月を見るとどんな形に見えるのでしょうか。正解は満月です。満月は太陽のちょうど反対側に見えます。ですから日没頃に東の空からのぼり、夜中に南の空を通り、日の出頃に西の空に沈むというわけです。また、月は自分で回る(自転)しながら地球の周りを回る(公転)しています。その周期は同じであることから、いつも同じ面を地球に向けていることになります。月にとっての「1日」は地球の約4週間にあたるわけですね。小学校でも天体は勉強するのですが、しっかりと勉強するのは中学3年生の冬です。さらに高校入試で「月」は流行りの問題であり、よく勉強しておくべき単元です。文章で説明するのは少し限界があるので、中学3年生の冬の授業で図を用いて解説しましょう。乞うご期待!
2016年11月1日火曜日
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